生成AIとコーディング
石原淳也が近年注力しているテーマ。LLMを活用したソフトウェア開発の実践と、その教育的意義への考察。
Dynabookビジョンとの接続
ブログ記事「生成AIによるコーディングはDynabook完成の最後のピース」(2025年11月)は、15年間のプログラミング教育実践を踏まえた核心的な論考。
問題意識: Scratchで重力シミュレーションを実装するには、変数・ループ・演算などの高度な習熟が必要。一般的な40人クラスでCoderDojoの常連レベルに達する生徒は極めて限定的。「観察から実装への大きなジャンプ」が存在する。
提案: Devin、Cline、Claude Codeなどの生成AIコーディングツールにより、子どもが自然言語で「重力で引っ張られるようにしたい」と指示するだけでAIがコードを生成する。この障壁の解消が、アラン・ケイのDynabookビジョンを完成させる「最後のピース」になる。
記事中では阿部和広の「伝説のプレゼン」(Apple本社での「iのある教育と学習」セミナー)にも言及されている。
Claude Codeによる個人開発
「Claude Codeと作った完全自分専用アプリ — MOTC(Master Of The Chessboard)」(2025年8月)。
1923年出版の古典チェス書を学習するためのアプリをClaude Codeで開発。棋譜と解説が混在する原文をAIに読ませ、以下の機能を実装:
- 盤面のビジュアル化・アニメーション
- 駒の軌跡表示
- 手番の色分け
- 日本語解説
開発手法: 全文をClaude Codeに渡し、細かいタスクに分割して段階的に指示。CLAUDE.mdファイルでAIへの指示を管理する手法を確立。棋譜の正確性はchess_validator.py(Pythonバリデータ)で100%保証。
所感: 「日曜大工で自分専用の道具を作るように、AIに頼めば自分専用のアプリを手軽に作れる」— 極めてニッチだが個人的には最高に便利なツール。
MCP(Model Context Protocol)
「CloudflareにリモートMCPサーバーをデプロイし、各種MCPクライアントからSSEで接続する」(2025年5月)。
Cloudflare Workers上にMCPサーバーを構築し、AI Playground・Claude Desktop等から接続する実践。
- デプロイ: 「Deploy to Cloudflareボタンを押すだけ」で実施可能
- AI Playground: SSE形式で直接接続
- Claude Desktop: 無料・Proでは「mcp-remote」ブリッジが必要(SSE→stdio変換)
- GitHub: image-mcp-server(★7)も公開
LLMの創作能力
「GPT 5.4にScratchを題材にした小説を書かせてみた」(2026年3月)— LLMの創作能力の実験。
関連プロジェクト
- ChatGPT2Scratch — ChatGPTとScratchの接続(Scratchエコシステムの延長線上)
- OpenAI2Scratch — OpenAI × Scratch
- image-mcp-server(★7)— MCPサーバーの実装
- threejs-mcp(★3)— Three.js MCPサーバー