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Lesson10 : マススクリーニングとは
10-1 マススクリーニングの意味
マススクリーニング(mass-screening)というのは「大勢の健康な人の集団から、特定の病気を持った人を効率よく見つけだす」ことを言います。「集団検診」という言葉があり、たとえば地域での「がん検診」などが含まれますが、ほぼ同じ意味に考えてもよいでしょう。
日本で行われる新生児マススクリーニングは「新生児スクリーニング」「先天性代謝異常等検査」とも呼ばれています。広い意味では「集団検診」のひとつですが、日本中の生まれたばかりの赤ちゃん(新生児)ほぼ全員を対象としているという点で、成人に対して一般的に行われている「集団検診」とはその方法が違います。
10-2 スクリーニングの対象となる疾患
新生児マススクリーニングは世界各国で行われています。その実施方法はさまざまですが、日本では、産科の先生などがご両親にきちんと「新生児マススクリーニング」の意味を説明した上で、検査することになっています。また、母子手帳にその意義が書かれていますので、ぜひ読んでみましょう。保健婦さんなどが検査の重要性や意味を妊婦さんに説明し、検査を勧めることが大切な仕事と位置づけられています。
検査にかかる費用は行政が負担しています(つまり税金から支払われています)。産科で新生児マススクリーニングに関連した費用が出産費用に含まれて徴収されていますが、それは採血費用やスクリーニング検査センターへの郵送料で、産科医療機関それぞれで金額を(自由に)決めていて、1,000円以下の施設から、2,000円以上の施設まで様々なようです。
対象疾患 | 検査項目 | |
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アミノ酸代謝異常 | フェニールケトン尿症 | フェニールアラニン |
ホモシスチン尿症 | メチオニン | |
メープルシロップ尿症 | ロイシン | |
糖質の代謝異常 | ガラクトース血症 | ガラクトース ガラクトース-1-リン酸 |
内分泌疾患 | 先天性甲状腺機能低下症 | TSH FT4 |
先天性副腎過形成症 | 17-OHP |
10-3 新しいマススクリーニング対象疾患
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